「リスク・オン」と「リスク・オフ」通貨の強弱について

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Justice blindfolded lady holding scales and sword statue

こんにちはー!NOBです!



FXを進めていくと、「リスク・オンのムードが~」とか反対に「そのため、リスク・オフへの~。。」っといた表現をよく耳にします。

「それって、いったいなんですの?」って思う人もいるかと思います。(*´・д・)?
そして、通貨の強弱にも影響が出てきます。

例えば、昨年の3月にコロナショックが有ったときに強くなったのが「ドル(米ドル)」です。
「リスクオフのドル買い」という言葉もありますが、リスクが高くなるとドルの需要が高まってドルに資金が集まりやすくなります。。

んぁ~。。言葉は分かるんですが、なんでそんな動きになるのかイマイチ意味が分かりませぬ。。

FXや株式相場でトレードする場合、現在の市場がリスクオン・リスクオフのどちらであるかを把握することが大切です。

これを利用することで、どの通貨ペアが強いトレンドを生みやすいか特定でき、トレンドフォローに適した通貨ペアで手堅くトレードすることができます。



今回は 知っておくと かなりお得な<リスク・オン/リスク・オフ> と<通貨の強弱の見方>について説明していきます!

リスク・オンとリスク・オフ ってナニ?

この<リスク・オン>と<リスク・オフ>一言でいうと。。


<リスク・オン>
投資家がリスクを好んで積極的にリターンを期待して市場にガンガン投資している状態。

(状況)
・国の経済が好調
・世界的な問題が良い方向へ動く
・新大統領誕生や政権交代(人気が無いと逆に動く場合もありますね。)

期待感・安心感が高いので、より大きいリターンが望める市場へお金を投資するワケです!


例えば。。
貿易問題が良い方向で解消 ⇒ 経済が活発になりその国の通貨が買われる ⇒ 自分も買う
「安心だからガンガン行ったれー!」みたいな流れになってきます!(っ`・ω・´)っフレー!!!

要は
リスクオン:多少のリスクを負って(=ONして)でも相場で儲けたい心理状態


<リスクオフ>
投資家がリスクを避けて消極的なっている状態。 リスクがあると思われるポジションの解消。
より安全性の高い(リスクの低い)資産に投資をしている状態。。リスクを避ける通貨や銘柄に資金が流出しやすくなる。

(状況)
・国の経済状況が悪化
・世界的な問題が勃発
・地政学的リスク(特定地域が抱える政治的、軍事的、社会的な緊張の高まり)

不安感から自分の資産を守ろうとする動きが出てくるワケです!
それぞれが対義語になってます。

例えば。。
イギリスのEU離脱 ⇒ ユーロ/ポンドが不透明なのでポジション解消 ⇒ 自分も売る
ブレグジットで大きく下落しましたね。
「チョット心配だから様子見よっ!」的な流れになってきます。|ω・`)チラ

要は
リスクオフ:リスクはなるべく避けて(=offして)資産を守りたい心理状態



ファンダメンタルズ分析の基礎とも言える「リスクオン・リスクオフ」についてですが、金融市場全般状況を表すキーワードです。

世界経済の 波風が収まりそうなら 」リスクオン(期待が高いので積極的にトレードしよう)
世界経済に「 波風が立ちそうなら 」 ⇒リスクオフ(リスクが大きいのでトレードは避けたい)

「リスクを避けたい時の状況」を考えると、リスクオンとリスクオフの切り替わりが分かりやすくなります。

貿易摩擦や戦争などなど

世界的に注目されるイベントは、結果によって良くも悪くも世界経済に多大な影響を及ぼす事も考えられるので、リスクオン・オフの引き金となる可能性が高いでんす。

普通に考えたらイギリスのEU離脱直前にユーロとポンドが絡む通貨ペアなんて保持してられまへん。

ギャンブルトレードやスキャルピングは別ですが、 上か下か分からないし、どれだけ動くか想像できませんのでね。(ll゚Д゚)コァィ・・

リスクオン・オフで買われる通貨と売られる通貨


リスクオンで買われる通貨は、新興国や資源国のスワップ金利が付く政策金利の高い通貨です。

一方リスクオフで買われる通貨は「安全通貨」と言われるものです。
・米ドルは世界の基軸通貨であり決済通貨
・日本は世界一の債権国であり破綻リスクが極めて少ない。外国に対しての純資産が多いので。
 (国内借金を計算に入れていない事もありますがね。。)
・スイスは経済が安定している上、国防意識が高い永世中立国なので地政学リスクが低い
 (ゴールドも安全資産の代表格なので、リスクオンの時に買われやすい傾向であります)

各国でこのような理由があり、安全通貨(避難通貨)とされています。

以下が一般的にリスクオン・オフで売買される特徴のある通貨です。

リスクオフで円が買われる理由は、キャリートレードの巻き戻しやデフレ通貨な側面もあります。

そしてリスクオフなのにユーロドルが上昇する場合もあります
これもキャリートレードの巻き戻しです。
キャリートレードには、「ポジティブキャリー」と「ネガティブキャリー」があります。

キャリートレードって何なん?という方は ⇒ 
⇒ IG証券:キャリートレードの取引戦略をわかりやすく解説

以前は戦争・紛争・武力衝突などの有事の際にはドル買いが顕著でしたが、最近ではその傾向も弱まっています。
アメリカ自体が有事の当事者になる事が増えてきているのが理由です。

リスクのオン/オン・オフ/オフ同士や他国通貨の動きも見て判断していく場合もあり、深堀していくと違う視点でも見ていくことができ、より精度の高い判断が出来てきます。
相場に絶対はありませんが、ただ以下にまとめた表は基本概念として覚えて損はありません。

【参考】リスクの度合いを見極める方法

日常的に経済ニュースを見ていると、リスクオン・オフに関するトピックが出てくるので、今の相場の流れをある程度は把握できます。

そこで用いられるのが、
市場がどの程度のリスクを織り込んでいるかを数値化した「恐怖指数(VIX)」です。

VIX指数とは、アメリカの主要株価指数であるS&P500のオプションを基に出される数字です。
数値が低ければリスクオン、数値が高ければリスクオフという特徴があります。

平常時の数値は10〜20程度で、極めてリスクが低い状態は12以下と一般的に言われています。

VIX指数はそもそもアメリカの株価指標ですが、多くの投資家が注目している数値であり、株・為替・商品先物・債券などあらゆる金融市場のリスク選好度の目安となります。

株式市場が安定上昇しているときは下がりやすく、株式市場が不安定になれば上昇しやすいといった特徴があります。

以下の参考リンクでVIX指数のチャートが見れるので、チェックしてみて下さいね。
VIXチャート|TradingView
特に地政学リスクに関しては、問題が長期化し、他国への影響も及ぼす恐れも十分にあるので、安易な逆張りをすると、ジワジワと損失が膨らむ危険性もあるので要注意っすね。
【≡≡】\_(*・ω・)ハイ! ココ! ヨウチュウイ!

リスクオフは、安全通貨(円・フラン)が買われると同時に、株(ダウ・日経)が下落します。
そして安全資産の代表格でもある「ゴールド」に資金が流入するのが典型的です。

相場の市場心理に逆らわずに順張りをするのが安全です。
「値動きが激しいリスクオフの時はトレードしない」という選択もアリです。

「リスクオン/オフだから、この通貨が激熱っ!」っと思い込んで決めつけづに、相場の流れを正しく見て冷静な判断を行っていきましょう!(´・ω・`)
通り一辺倒な見かただと危険です!


たとえば。。

高金利通貨と低金利の組み合わせ NZドル/円 は、キャリートレードで人気です。
世界経済の好調が続くと、NZドルが積極的に買われてNZドル/円が上昇します。
そして、 豪ドル/円もキャリートレード通貨であります。

しかし、NZドル/円が減少していても、豪ドル/円が上昇している場合は、NZドルが売られているのはリスクオフの流れではなく別の理由があると考えられます。

特に長大陰線で NZドル/円が急落した場合は要注意です。
NZドルが一斉に売られており、金融市場を揺るがす危機が発生している可能性があります。
なので、豪ドル/円もNZドル/円との動きとあわせて見ていく必要があるんですよ。


どんな時にトレードするのかを自由に選べるのも、個人トレーダー最大の良きポイントでもあるわけでありますからねぇ~。。(*´д`*)

通貨の強弱の判断って必要?

それはそうと「通貨の強弱」の考えって必要なの?っという疑問が出てきます。。(´⌒`;)ウーン。。
デイトレだから、リスクオン/オフだけで、大きな流れはケッコー把握できそうだし。。

そーですよね。始めは自分も同じこと思いました。
基本、リスクオン/オフと通貨の強弱は自然とセットで考えて行くんことになるんですが、リスクオンでもリスクオフでもない場合もあります。

そんな時、通貨の強弱だけでも考慮に入れるとトレードが楽になります。

買われている通貨や売られている通貨は「通貨強弱ツール」を使うと分かりやすいです!
Currency Strength Chart

ただし、初心者がこれだけで判断するのは危険なのですね。
実際の取引では多くの通貨ペアの各時間足なんかを見ていく必要もあるので、慣れるまで初めのうちは参考程度にしておきましょう!

FXでは大きな流れに沿ってトレードすることが大前提なので、強弱の判断だけを根拠にトレードしてしまうと、大きな流れに逆行してトレードしてしまうことがあります。


とはいっても、通貨強弱が見れるようになると、かなり有利にトレードを行えます!

なぜ有利かって?。。それは、トレンド(チャートに反映されるまでの過程)が出来るまでの流れが分かると理解できると思いますので、トレンドが作られるまでの流れを把握しておきましょう!

【ファンダメンタル ⇒ リスク・オン/オフ ⇒ 通貨の強弱 ⇒ トレンドを作る】

チャートが形成されるチョット先に、トレンド戦略立てやすい!ってのが分かりますか?オッ!(゚д゚)!
これって。。ズバリ!アドバンテージ高いです!って思いません?o(‘ー’o)ウン♪

値動きは次のように起こります。

1.ファンダメンタルズ要因が起こる
2.資金の流れが起こる
3.トレンドを作る

お金が動く原因を作るファンダメンタルズの情報を得て通貨の動きに対応することが大切です。

それって、トレンドの根拠が明確になるからですね。( ̄ー ̄)bグッ!


「通貨強弱ツール」を使えば、とりあえず話は早いんですが、理解しているとツールを使わなくても判断が付くようになってきます。

3~4通貨なら簡単ですし、見方だけでも覚えておいて損はないと思います。
慣れれば、5つの通貨ペア程度であればササッと見て把握できるようになります。(( ̄δ・ ̄)ホジホジ

通貨強弱の見方について

多くの市場参加者に買われていれば、その通貨は「強い通貨」と判断でき、反対にあまり買われていない通貨は「弱い通貨」と言うことができます。

例えば、USD/JPYが上昇(右肩上がりのチャート) している場合 、USDのほうがJPYよりも多く買われているということなので「USD>JPY」といった関係が成り立ちます。
(左側に表記されている通貨が買われていると相場が上昇しますね。)


それをふまえ、ここでクイズです!

①USD/JPY右肩上がり
②EUR/USD右肩上がり

それでは。。
③「EUR/JPY」は 右肩上がり?右肩下がり? どちらでしょ~か?

ポクポクポクポク・・・



ひらめいた!゜∀゜!!

1・9・3~♬

答えは「右肩上がり」でしたぁ~!^ω^

一応、説明しておきますね。
①はUSD>JPY ②はEUR>USD ⇒ 並び変えると。。EUR>USD>JPY です。

このように、チャートを見なくても強弱が分かってしまうんですね。
さらに、USD>JPYよりも ③「EUR/JPY」 の方がボラが高いコトも容易に見当が付きます!

これにより、①②のチャートを見た時点で、3つの通貨ペアの中で、まだ見ぬ通貨ペアの「EUR/JPY」 がより安定的にトレードしていけるということがわかります。


さらにもう1例。。

①USD/JPY右肩上がり ⇒ USD>JPY
②EUR/USD右肩下がり ⇒ EUR<USD

それでは。。
③「EUR/JPY」は?  ⇒ USD>JPU≒EUR ということになります。

【解説】
ドル円とユーロ円の向きが逆の場合は、クロス円の形がハッキリしないということが、(少し慣れてくると)今回も①②を見るだけで見当がついてしまいます。
結果、ドルストレートの方がいい組み合わせになっているといえますね。

見るチャートを増やしていくことで、通貨の強弱関係がハッキリ分かるようになります。

1枚のチャートを(◉ω◉`) ジーーーッっと見つめているより、どの通貨でトレードを行えばよいのか相対的に判断が付くようになってきますよん! ツールはあくまで確認用っすね!

最後に、6通貨組み合わせも同じ要領で行っていきます。
強通貨・・・赤ライン

こんな状況の時

・USD/JPYの上昇相場  USD>JPY
・EUR/GBPの下落相場  EUR<GBP
・AUD/NZDの下落相場  AUD<NZD

こんな感じで整理します。

強通貨⇒「GBPUSD」「NZDUS」「GBPNZD」

弱通貨⇒「EURJPY」「EURAUD」「AUDJPY」


これらひとつひとつを確認していき、一番強い通貨と一番弱い通貨を確認します。

上記の作業を行うことで、6つの通貨の中で一番方向が出やすい通貨ペアを選択することが出来ます。
先の3つの通貨ペアのときよりも、より安定的なトレードをしていくことが出来ます。

判断材料は多いほうが確実性は増すので、記事を読み終わったらぜひ実践してみてください。笑
c(´Д`c)ダリー。。ま~ッ、そーいわずに!。。ねっ!笑

【気を付けて欲しい点】

ここまで強弱判断の方法とメリットについてお伝えしてきましたが、1点気をつけておく点があります。

それは、短い足で分析を行わないように。。っということです。
どの時間足においても長期足を使って分析を行うことが必須です!

今までの分析が短期的な15分足で上昇していたとしても、4時間足で見たときには下落相場だった。。大きな流れに逆行していた。。ということは、まぁあるあるです。

先にも触れなしたが、FXでは大きな流れに沿ってトレードすることが大前提なので、4時間足や日足など、長期的な時間足で強弱判断を行えばこういったイレギュラーはかなりの割合で軽減できます。

専業トレーダーの人達も同じような分析手法でタイミングを捉えてトレードに生かしていますので、ぜひチャレンジしてみてくださいませ~!o(^-^)o

まとめ


<リスク・オン>
投資家がリスクを好んで積極的にリターンを期待して市場にガンガン投資している状態。

(状況)
・国の経済が好調
・世界的な問題が良い方向へ動く
・新大統領誕生や政権交代

<リスクオフ>
投資家がリスクを避けて消極的なっている状態。 

(状況)
・国の経済状況が悪化
・世界的な問題が勃発
・地政学的リスク

一辺倒な見かたにならずに、相場の流れを正しく見て冷静な判断を行っていきましょう!

併せて「通貨の強弱」もセットで見ていくと、より精度の高い判断がしていけます。
なぜなら、
【ファンダメンタル ⇒ リスク・オン/オフ ⇒ 通貨の強弱 ⇒ トレンドを作る】
からです!

FXでは大きな流れに沿ってトレードすることが大前提なので、強弱の判断だけを根拠にトレードしてしまうと、大きな流れに逆行してトレードしてしまうことがあります。

4時間足や日足など、長期的な時間足で強弱判断を行えばこういったイレギュラーはかなりの割合で軽減できますので、どの時間足で分析しても必ず上位足の確認を忘れずにっ!



なかなか記事内容を端的にまとめられずに毎度、毎度、長い記事にも関わらず、最後までご覧になっていただいている方、本当にお疲れ様でございました!ペコリ((。´・ω・)。´_ _))

これからも宜しくお願いいたします!((*’∇’*)ヨロ((*・v・)シク( _ _)デス♪

今回はこの辺で終わりにするとしましょうか!

それでは、また次回!ごきげんよー!!

NOB

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